ケルプヌードルとか、分子ガストロノミーとか
だいぶ前の写真なのですが、魚屋さんでケルプヌードルに似たものを発見しました。
名前は、違ったけれど、見た目、食感ともに、ケルプヌードルでした!
シークリスタルという商品名。
ケルプヌードルの原材料は、水,ケルプ,アルギン酸ナトリウム。
シークリスタルの材料は、アルギン酸ナトリウム、カラシ抽出物。なのでちょっと違うのかな??
でもまあ、両者とも海藻から抽出された成分であるアルギン酸ナトリウムがキィの材料。
アルギン酸ナトリウムは海藻に含まれる水溶性食物繊維なのだとか。
カタカナだし、知らない名前だから、極力避けたい〜って、つい思ってしまいますが、海藻のエキスなのですね。
これね、海藻からの抽出物なのに、どうして麺みないな形をしているいうかっていうと、、、
その答えのヒントは、昔懐かしいあの体に悪そうなおやつにありました!!
ありましたよね。なんかの溶液に合成着色料でどぎつい色のついた液体を垂らして、ぷにぷにの物体をつくるお菓子。
あれと一緒の原理のようです。
アルギン酸カルシウム+塩化カルシウム(や、マグネシウム、カルシウムなど)を反応させると、水溶性食物繊維から不溶性食物繊維に変わり、固まると言う性質を利用して麺状にしているのですね!!
「人口いくら」をつくったりするときの技術と同じです。
アルギン酸ナトリウムと塩化カルシウム液にトマトジュースを垂らして丸くぷにぷにのトマトジュースを作ったりすることも出来るようです。
こういった技術を使った調理法を、Molecular Gastronomy (モレキュラーガストロノミー、分子美食学、分子ガストロノミー)というそうです。
もう流行は終わったようですが、Molecular Gastronomy を見てみると、グルメローフードに使えそうな技術が結構あります。
48℃〜82℃くらいで長時間低温調理(Sous Videという調理法です。日本語では真空低温調理)するとか、ドライアイスを使って急冷したりとか、オリーブオイルをチューブの中に閉じ込めたりとか、それはもうほんとにエンターテーメントに近いです。
ローフードの神髄である(と勝手に私が思っている)、「自然のまま、手をかけずに食べる」というところからは離れていってしまいますが、
生の食材だけで、どこまで表現できるかという方向性に向っているグルメローフードのお皿の上での表現方法のひとつとしては、面白いかもしれません。
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